アーミッシュ家具はアメリカンビンテージ?

アーミッシュ家具はビンテージ家具ですか?聞かれたことがありますが、答えるのはむずかしい質問です。

まずビンテージがどういった意味かと調べてみました。

年代もののこと。ただ古いだけでなく、年月を経て程良く味わいがでたものを指し、その代表は、ジーンズや老舗ブランドのアンティークなど。本来は、ブドウの当たり年に作られた上質ワインを意味する。 (上間常正 朝日新聞記者 / 2007年)

コトバンク ビンテージとは

ビンテージはもともとワインに使われる言葉だったのですが、次第に『ただ古いだけでなく年月を経て味わいが出たもの』として使われるようになったみたいです。

アーミッシュの家具が最初に注目を受けだしたのは1920年代頃といわれてます。それ以前にも何十年もアーミッシュは家具を作り続けていたので『ビンテージ』と呼ばれるアーミッシュ家具も世の中には存在します。初期に「発見」されたものが中にはメトロポリタン美術館・スミソニアン博物館にも展示されているそうです。

アメリカンビンテージというとミッドセンチュリー家具も人気です。ミッドセンチュリー家具は、1940年代頃にプライウッド(成型積層合板)やFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などの新しい技術などが生まれでてきたスタイルですが、アーミッシュ家具は無垢材を使ったそれら以前のスタイルをそのまま現代に継承した形で作られていると言っても良いでしょう。そういったスタイルは工業的に大量生産するのが難しく、無垢材からの削り出しなど職人の技術に頼るところが大きいのですが、アーミッシュはそのハンドクラフトの技術をずっと継承しつづけています。

アーミッシュ家具はミッドセンチュリー以前より長年作りつづけられていて、その技術を継承し洗練されてきたものです。アーミッシュ家具はハードウッド無垢材でできているので使い続けるうちにワインのように味わいがでてくるものです。ですので、時間が立つにつれ自分だけのアメリカンビンテージ家具になってくれます。

当店で取り扱うアーミッシュ家具は、クラシックでビンテージに見えるかもしれませんが、すべて今現在作られたものです。けして見た目だけを真似た『ビンテージ風』に作られているものではありません。これからビンテージとなり得る家具です。

すでに味がでたビンテージ家具も良いですが、ぜひ自分だけのビンテージ家具に育ててみませんか?