アーミッシュとはキリスト教協会のグループの一つです。
スイス・ドイツ系とアルザス地方のアナバプテスト派を起源とし、開拓時代1850年頃にヨーロッパからアメリカ大陸に移住してきてました。
アメリカに入植当時の暮らしを今でも維持したまま生活をしています。
信じられないかもしれませんが、今でも移動には昔ながらの馬車を使用しています。
とくにペンシルベニア州ランカスターはアーミッシュ最大のコミュニティがあることで有名です。
ランカスターはアメリカでも最も古い地域の一つで、セントラルマーケットというアメリカで最古のマーケットがあることでも有名です。ランカスターの中心街はアメリカでも古い教会の建物がたくさんあります。街の中心部の繁華街・住宅地域を一歩離れるとのどかな田園風景が広がっています。
その風景はコーン畑に、サイロのある農家・道路沿いの柵のむこうにはすぐに牧場が広がり、放牧されている牛が間近で見れます。北海道に近い風景かもしれません。
そんなのどかな田園風景を走ると、アーミッシュの乗る馬車に遭遇することもしばしば。
アーミッシュは今でも現代文明から一歩離れ、彼らで独自のコミュニティを形成し協力しあって生活しています。
ただランカスターでは、ここから先が「アーミッシュだけが暮らす村」みたいな境界線が明確なわけではありません。
「普通の人の家」のとなりがアーミッシュの家ということも多くあります。
ただ、隣の家といっても日本の住宅のように密集しているわけでなく、隣の家が畑を挟んで何メートルか先という感じをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
アーミッシュと普通の人の家との見分け方は、アーミッシュは日本と同じように外に洗濯ものを天日干しているので、外で洗濯物を干している家はアーミッシュの家です。(アメリカでは日本のように外に洗濯物を干す習慣はなくなり、ほとんど室内乾燥機を使って乾かしています。)
独自にコミュニティを形成していますが、地域社会とまったく断絶して生活しているわけではありません。
日本で言う「道の駅」のようなところで、アーミッシュの作る農産物や手作りのお菓子などを彼らから直接買うこともできます。
また、アーミッシュによっては自分の家の前で直接販売しているところもたくさんみかけることができます。とくに春先によく売り出されるアーミッシュのイチゴやチキンバーベキューはとても新鮮で美味しくたくさん人が買いに訪れます。